りめログ

つくばで貧脚ローディーやってます。

友人のロードレーサー製作記 - 座ぐりとBB仮付

私が所属する学校では1年目にクロモリのラグロードバイクを、2年目にラグレスMTBとミニベロを製作します。これらはあくまで授業の一環で製作するものですが、これ以外にも自前で材料を揃えることでオリジナルのフレームを制作する方が多くいらっしゃいます。

 

先日まで課題で製作していたMTBが一旦落ち着いたので、これを機にオリジナルフレームの製作を開始しました。

今回は友人に材料費を出資してもらう代わりに製作費0円で作りその友人のための自転車を製作します。

 

 

フレームコンセプト


ジオメトリーを作成する際、友人に希望を聞き以下のコンセプトを決定しました。

ホリゾンタルのラグフレーム

・ヘッド規格は1インチのスレッドステム

・タイヤは700*23C

・レースよりはロングライドやポタリング向け

・ドリンクケージを一般的な2箇所に加えもう1箇所増やす

基本設計は友人が普段乗っているアルミのロードバイクを参考に構想しました。

 友人は普段からオルトリーブのシートポストバッグを使用しているため、こちらを使うことを前提に、チェーンステーを長めに設定しました。

これによりホイールベースが長くなるため安定して走ることができるようになります。また、チェーンステーを長くすることでリア側に荷物を積載した時にも安定しやすくなります。

 

材料


 カイセイの019を使用。

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ラグは授業で使用したものと同じロストワックスのラグを使用。

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写真はBBラグです。

 

ここから製作を開始します。

①座ぐり


 おそらく1番めんどくさい工程がこの"座ぐり"です。しかし丁寧に作らないと強度に問題が出る可能性があるので慎重に作ります。特にパイプにはバテッドという厚みの厚い部分と薄い部分があります。フレームの強度を保つためにろう付する箇所は厚みの厚い部分になります。これを踏まえたうえで座ぐりと寸法取りを行います。

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ここで登場する機械がフライス盤です。1家1台欲しいですね。角度と座ぐり径を合わせたら後はレバーを倒すだけ。手作業だとセンター出しや角度調整をしなければいけないところ、フライス盤なら座ぐってバリを取って角度を確認したら終わり!素晴らしいですね。

座ぐる箇所は以下のとおり。

シートチューブのBB側

トップチューブヘッドチューブ

トップチューブシートチューブ

・ダウンチューブのヘッドチューブ

・ダウンチューブのBB側

本来はチェーンステーにも座ぐりが必要ですが、まずは前三角を完成させたいので、今は省きます。

 

②BBラグの角度調整


 BBラグのシートチューブとダウンチューブが成す角度は約60度です。今回製作するフレームではこちらの角度が57.2度なのでダウンチューブが入る部分をシートチューブ側に押し込み角度をつけなければいけません。パイプをラグに差してパイプを倒すことで角度を調整しますが、パイプでやろうとするとパイプが曲がってしまうので、必ず専用のモノを使用します。

(作業写真を撮らなかったため非常にわかりにくい説明で申し訳ございません…。)

 

③BBラグ、シートチューブの仮付け


 シートチューブとBBラグの仮付を行います。フレーム治具にBBラグをセットしチェーンステー穴に②で使用したものと同じようなチェーンステート同径で重みのある専用パイプを差し込みます。これによりシートチューブをダウンチューブ側に寄せることができます。後はシートチューブのセンターに注意し、写真の中央付近、BBラグのシートチューブ側にある小さな窓部分を仮付けします。ラグなので点付ではなく若干ラグとパイプの間にろうを流し込むように仮付け。作業後は熱が冷めたことを確認し定盤で狂い取りを行います。

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 今回は時間の都合上ここまでの作業になりました。次回は前三角の仮付と本付を行い、フロントフォーク製作に入る予定です。